GMTでシェープファイルを使うには
GMTとは、気象の世界ではおなじみの、気象データを地図上に描くソフトウェアです。
本当は地図を描くものですが、コマンドラインで動き、データを重ね合わせることができるので、
気象予測をイメージするのに便利なんですよね。
それにオープンソースなのでフリーなんです。
日本サイズで地図を描くにはいいのですが、都道府県サイズで描くと荒さが目立ってしまいます。
そこで、教えてもらったのが、シェープファイルです。
地理の分野ではスタンダードなんですね。
国土交通省の国土数値情報ダウンロードを見ると、沢山あって感動してしまいます。
ただ、GMTではシェープファイルを使うことができません。
とはいえ、GMTで使える形式に変換できるようで、調べてみました。
http://gpsrsgis.seesaa.net/article/453914979.html
https://sandbox.idre.ucla.edu/sandbox/tutorials/installing-gdal-for-windows
http://blog.livedoor.jp/xvi_wisteria/archives/1069952360.html
こちらのページを参考にさせて頂きました。
1.Pythonをインストールする
Unixで動かそうとしたのですが、変換プログラムのセットアップができなかったので、変換まではWindowsで行います。
Window版のMSIインストーラーを選択し、ダウンローダーからインストールです。
インストール後にPythonを起動し、プロンプト上に表示される「MSC v.1500 64bit」というのをメモします。1500だったり1900だったりしますが、それが次に大事な情報です。
2.GDALのインストール
http://www.gisinternals.com/release.php
よりGDALのインストールを行います。
その際に、「Arch」欄の32bitか64bit、「Download」欄の”release-1900”が、Pythonの起動時に表示されるメモしたものを選びます。もしないようでしたら、左の「Older release」をクリックして探して下さい。
まずは、「gdal-***-core.smi」と小文字のgdalでcoreのものです。
次に、「GDAL-***-py*.*.msi」と大文字のGDALで、Pythonのバージョンにあったものを選んで下さい。
3.環境変数の設定
デスクトップの「PC」を右クリックし、「プロパティ」から「環境変数」を選択し、環境変数を追加します。
4.GDALの動作確認
「Windows」ボタンから、GDALを選択し、コマンドプロンプトを起動します。
gdalinfo –version
を入力し、動作確認します。
さらに、
ogr2ogr –version
を入力し、ogr2ogrが起動できるか確認します。
5.シェープファイルからGMT用ファイルへの変換
ここまできて、やっと準備が整いました。使いたいのは、ogr2ogrだったんです。
GDALのコマンドプロンプトで、
ogr2ogr -f “GMT" 変換後ファイル.gmt 変換元シェープファイル.shp
で、ようやくGMT用のファイルを作ることができました。
6.GMTでの作画
GMTはUnixで動かしているので、変換したGMT用ファイルをFTPします。
GMTでは、「psxy」で線も書けますので、後はそちらの使い方を参照して下さい。
7.GeoJSONも変換可能
ogr2ogrを使うと、「GeoJSON」ファイルもGMTに変換可能です。
まとめ
一回だけだとまた次にわからなくなるので、自分の備忘録です。リンクを参照して下さい。
これで、いろいろな地理データをさらに活用できそうです。
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