前パン・第3回 阪急6000系(全部前パン!)
「前パン愛好会」第3回は、阪急6000系です。
前パン王国の阪急。
どの形式から取り上げようかと思いましたが、
子供心に魅力に引き込まれた6000系から始めてみようと思います。
なんと、全編成が前パン!
幼心に衝撃を受けたかっこよさ
埼玉県で生まれ育った子供としては、関西の鉄道は無縁のものでした。
写真が載っていても特急電車が中心で、通勤電車を気にすることは全くといっていいほどなかったですね。
少し成長して、いろんな車種をわかるようになると、通勤電車の面白さも感じるようになりました。
とはいえ、阪急電車は全部が同じ顔に見えており、201系を知った後だとつるっとした感じにあまり興味はそそられませんでした。
ただ、その中で6000系だけは方向幕やスカートがあって、同じようで違う顔だったんですよね。
子供心に「6000系かっこいい」って刷り込まれ、今でも大好きな電車の一つになっています。
6000系の元がいた!試作機2200系
阪急の顔というと、三つ折り・貫通扉・ドア上二つライト。
これに、大きな車番を真ん中にあり、マルーン一色と合わせて、上品なイメージを造っていました。
1960年の2000・2300系から始まったデザイン、第1回のローレル賞受賞もわかります。
ただ、個人的には、標識板は古いなぁと。
せっかくのマルーンのボディに、何かぶらさがっているのは…。
そこで1975年に登場したのが2200系です。
次世代の阪急を造るために、試験的に1編成だけ導入された形式ですね。
中身がチョッパ制御とそれまでと全く違うものですが、外観もイメージを残しながらよりスマートなものに変わりました。
表示幕を導入して窓の上に持っていき、逆に尾灯と標識灯を窓の下に。
さらにスカートを取り付け、一気に洗練されたおしゃれな雰囲気になっています。
45年前のデザインとは思えないですね!
2200系のボディを使って翌年から量産化したのが6000系で、2200系も6000系に組み込まれました(現在は7000系に!)。
それにしても、めったに阪急電車に乗らないのに、たまたま撮影したのが元2200系の6050Fだとは!
ちゃんと撮影しておくものですね♪
全編成が前パン!
先頭車を動力車にしている事の多い阪急電鉄。
2200系が阪急としては珍しく先頭車がT車だったので、前パンではありませんでした。
6000系は5100系と同じ電装品ということで、先頭車がM車となったんです。
5100系から復活したツーパンが、そのまま設置されました。
つまり、全編成が前パンなんです!
前パン好きにとっては、必ず前パンって感謝以外にありません😆
いや、もう…、改良阪急顔に前パンは美しすぎます!
下枠交差式のパンタが、さらにスマートさを引き立たせています。
パンなし側と比べても一目瞭然。前パンがないとさみしい…。
前パン車だからこそ、2連・3連・4連・6連・8連と自由自在の編成が組めています。
3連なんて、中間にT車を入れていますからね。
本線から支線まで幅広い活躍で、
登場から40年以上経っていますが、まだまだ現役で頑張ってくれそうです。
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