「前パン愛好会」にようこそ! 

 電車といえば、やっぱり前パンがかっこいい!
 そんな皆さんに、前パンを揃えてみました。
 えっ?前パンって何??という方。
 先頭車の前側にパンタグラフがある電車の事です。
 ぜひ、前パンの魅力にはまって下さいませ♪

前パン・第1回 113系3800番台(サンパチくん)

記念すべき前パン愛好会の第1回は、113系3800番台です。
”サンパチくん”として愛されていましたが、「パンタあった??」って思いますよね。
あの顔に引きずられてしまいますが、実は前パンであるんです。

サンパチくん♪

113系3800番台、通称サンパチくん。
近郊型の王道の113系の中で、3800番台なんて中途半端なくくりでありながら、
そんな愛称が付く位愛されていたのは、この顔だからですよね。

いやぁ~、ぶちゃいく♪

中間車を先頭車に改造して誕生した車輌ですが、
同じ時期に改造された、紀勢線用2000番台ワンマン車と比べて見ますと、

左)紀勢線用2000番台、右)福知山・山陰線用3800番台

全然違いますね。
鉄道コレクションで発売していましたので、我が家の模型を並べてみました。
(当然のことながら、トップコート済みです♪)
2000番台は先頭部分を新たに作って接合しましたが、
3800番台は車体はそのまま、運転台を中に入れ込むようにして先頭車にしてしまったんです。
予算掛けなさすぎですって。
模型でもここまでしないよって感じです。
運転手を守るため補強板も付けられたので、よりスマートさに違いが…。
その分、ファンから愛された車輌でした。

前と後ろの顔が違う

みなさんが大好きなサンパチくんは、クモハ113形の方です。
この顔に魅せられてしまい、この顔だけを撮影してしまいがちですが、
反対側のクモハ112形は、顔が全く違います。

左)クモハ113形3800番台、右)クモハ112形3800番台

両方撮っておいてよかった♪
同じ編成ですが、クモハ112形は普通の113系の顔になっています。
前と後ろでバラバラなのもさすがですね。
元々長編成だったものが、2両・4両編成に改造され、それが3両編成に改造されてからさらに2両編成に改造されたため、
改造時期が全く違うことでこのようになりました。

いけない😆!本題からそれてしまいましたね。
前パン愛好会で取り上げるには、どちらを見ても前パンには見えません。

これがサンパチくんの前パンだ!

それがこちらです。

クモハ112-3802

なんだよ、こっちかよ!という声が聞こえてきますが、
原形顔の方のサンパチくんです。
期待させてしまってすみません😅
そりゃそうです。クモハ113形にはパンタはありませんって。

集電するために後側にパンタが付いていましたが、
寒い地域を走ることで、一部の編成に霜取り用パンタが前側に増設されました。
1月に撮影したので、霜取りパンタが上がっています。
見事に「立ち前パン」になっていますね。
前面上までつるっとしたデザインではありますが、前パンが武士のような猛々しさがあります。
(鉄コレのシークレットであったのですが、手に入りませんでした)

この原形顔は、
153系に始まって415系や115系など急行形、近郊形、直流、交流と広く受け継がれ、
国鉄時代から全国あちらこちらでよく見かけたものです。
ただ、この顔の前パンはほとんどありません(5300番台くらいかと)。
実は、非常に珍しいんです。

それにしても、これを撮影していたなんて、昔から前パン好きだったんだなぁ😊